こんにちは。「おうどん日和」へようこそ。
このたび、長らくご愛読いただいていた「刀剣好きのゆるめも」は、新たに装いを変え、名前も「おうどん日和」として生まれ変わりました。
この記念すべき第一回目の記事では、「おうどん日和」を運営する筆者、わたし――おうどん――について、少しだけお話しさせていただきたいと思います。
わたしの名前は「おうどん」です
「おうどん」という名前に、深い意味があるかと問われると……実はありません。笑
でも、うどんが大好き……ではないのですが、気がつけばこの名前で呼ばれるようになっていました。柔らかくて、あたたかくて、ちょっとクスッと笑えるような存在でありたい。そんな想いも、あとづけですが、しっくりきている気がします。
SNSでも「#おうどん日和」で検索してもらえたら、これからいろんな日常や趣味を覗いてもらえるようにしていきますね。
刀剣との出会いと、深まり
私が刀剣に出会ったのは、学生時代に行った、こんぴらさんでした。
何段もある階段を登っている途中、何気なく足を止めたお店で、展示された一本の刀が、私の目を奪いました。
静かに、でも確かに放たれる「気」のようなもの。時間が止まったような感覚でした。
「なんて美しいんだろう……」
それはただの鉄の塊ではなく、作り手の魂が込められた“生きた芸術”だと、心の底から感じた瞬間でした。
そこから、刀剣について独学で調べ始め、名刀の歴史や刀工の系譜、時代背景と共に読み解く面白さに、どんどん引き込まれていきました。
とくに惹かれたのは、「備前長船(びぜんおさふね)」という刀剣の流派。現代においても人気のあるこの流派は、平安末期〜室町時代にかけて栄えた名工たちが多く、特に「長光」「光忠」「兼光」などの名刀は、現存品も多く、その美しさに息を呑みます。
▷初心者さんに伝えたい「刀剣鑑賞の楽しみ方」
「刀剣って難しそう」「詳しくないと楽しめないのでは?」と思っている方も多いかもしれません。でも、実はそんなことありません。
たとえば、初めて日本画を見たときに「この色が綺麗」「この構図が面白い」と感じるように、刀剣も「かっこいい」「光の反射がキレイ」と、素直な感覚で楽しめば良いんです。
その上で、例えば以下のような視点を持つと、鑑賞がさらに深くなります。
- 反り(そり):刃の曲がり具合。時代によって変化がある。
- 刃文(はもん):刃の波のような模様。刀工の個性が最も表れる部分。
- 地鉄(じがね):刀身の地肌模様。鍛錬の工程が見える。
「なるほど、これは○○派の特徴かも?」と分かってくると、まるで名探偵になった気分で展示を回れるんです。
“推し”の刀と暮らす日々
私には推しの刀があります。それは「三日月宗近(みかづきむねちか)」です。
平安時代後期に作られたとされるこの太刀は、現存する国宝の中でも「天下五剣(てんかごけん)」に数えられる名刀のひとつ。その名前の由来でもある、刃に浮かぶ“月のような”湾曲した刃文が、幻想的な美しさを醸し出しています。
初めて三日月宗近を目にしたのは、ある特別展でのことでした。ガラス越しに目が合ったような感覚があり、ただならぬ存在感に、足が止まりました。全体のフォルムは柔らかく、品がありながらも、どこか儚さを感じさせる佇まい。その姿に心を奪われたのを、今でも鮮明に覚えています。
展示室にいるのに、まるで月夜の静寂の中に立っているような感覚――それが、私にとっての三日月宗近との出会いでした。
この刀の背景や刀工・三条宗近の人物像などを調べていくうちに、刀剣は単なる武器ではなく、時代を映す鏡であり、物語を秘めたアート作品だという認識が強くなりました。
私はそんな“推し刀”と暮らす日常を、もっと多くの人と分かち合いたい。難しい知識よりも、まず「好き」の気持ちを大切にしたい。
「おうどん日和」のこれから
このブログでは、以下のようなテーマを中心に記事を発信していく予定です。
- 刀剣の基本知識(初心者ガイド)
- 展覧会レビューやおすすめスポット
- 推し刀剣の深掘りエッセイ
- 刀剣と日常をつなぐ小話
- そして、ときどき日々のつぶやき
……に加えて、ちょっぴり意外かもしれませんが、私は普段、SE(システムエンジニア)としても活動しています。
そのため、このブログでは刀剣に限らず、私自身が日々取り組んでいるテーマ――
- AI(人工知能)との付き合い方や活用法
- ChatGPTなどの生成系AIの実験や使い方
- 副業のリアルやおすすめノウハウ
- Flutterなどによるアプリ開発の記録とヒント
といった、“現代らしいモノづくり”や“働き方”にまつわる記事も発信していきます。
「日本刀とAI?」「三日月宗近とアプリ開発?」と、ちょっと不思議な組み合わせかもしれませんが、どちらも“知識と美しさ、論理と感性”が共存する世界。
その交差点に立ちながら、自分なりの視点で綴っていけたらと思っています。
おわりに|“ゆるく、深く、日和な日々を”
刀剣というテーマは、ある意味で“沼”です。
でもその“沼”には、美しさも、知識も、歴史も、そして癒しも、たくさん詰まっています。忙しい日常の中で、ほんの少し立ち止まり、ゆるやかに心をととのえる。そんな時間のお供に、このブログがなれたら嬉しいです。
これからも、「おうどん日和」をよろしくお願いいたします。
コメント