「え?ここどこ?」から始まった、おうどんの小田原物語
その日、目が覚めたら知らない駅のベンチにいた。スマホの充電は5%。PASMOの残高は137円。財布の中はレシートしか入ってない。
ここは……小田原。
はい、やらかしました。
数年ぶりのテンション高めな飲み会で、日本酒をクイッ、泡盛をチビチビ、気づけばボトルワインに手を出し、ジントニックで完全にフィニッシュ。
あれ?私、なんで小田急線の終点にいるの???
でもその夜、ちょっと幸せだった。
なぜか心は軽かった。 「これで明日会社に遅刻だー!」とか「電車賃どうしよう」とかそんな思考すらなかった。
その一瞬だけは、全部忘れてた。 将来のことも、仕事のストレスも、人生の不安も。
ああ、これが『幸せスパイラル』ってやつか——
きくり先輩が教えてくれた、最高で最低な言葉
『ぼっち・ざ・ろっく』の「きくり先輩」ってキャラ、ご存知?
バンドのベース担当、アル中でダメ人間で、それでも誰より自由で、ちょっとカッコいい。
彼女の名言。
「お酒飲んだら将来の不安とか全部忘れられるからさ〜…つい」
「私はこれを幸せスパイラルって呼んでるんだけど」
笑っちゃうけど、おうどんも完全に落ちた。そのスパイラルに。
おうどん的!お酒とスパイラルの関係を分析してみた
飲むお酒によって、落ち方も違うんよ。
🍶 日本酒 → センチメンタルスパイラル
ちょっとしみる。二合目あたりから「元気にしてるかな…」と連絡先も知らん人の心配を始める。
🍷 ワイン → 自称・知性派スパイラル
語りスイッチがオン。「世界はなぜこうも不条理なのか」とか言い出す。大体、次の日に恥ずかしくなる。
🥃 泡盛 → 瞬間転送スパイラル
強い。うまい。記憶がない。目が覚めたらラーメン食べてた記録だけある。場所も人も不明。
🍸 ジン → 思考崩壊スパイラル
見た目がキレイすぎて油断するけど、パンチ力がえぐい。思考がバグる。話してたことも忘れる。
なぜ人は『幸せスパイラル』にハマるのか?
脳内には、酒と相性のいい物質がある。
- ドーパミン: 快楽物質。テンションUPの正体。
- セロトニン: 安心感ホルモン。癒されたい夜はコレ。
- GABA: 不安を抑える。飲んだ瞬間「まぁいっか」になるやつ。
さらにSNSが追い打ちをかける。
「乾杯🍻」って投稿すれば『いいね』がくる。 それがまた飲酒欲求を高める。
つまり、酒=ただの飲み物じゃない。脳と社会をつなぐ『幸福装置』なんだ。
幸せスパイラルの構造はこうだ!
- 気分が沈む日 → 飲む
- 少しラクになる → 記憶があいまい
- 翌日またツラい → また飲む
- 徐々に酒量UP → 耐性つく
- 『あの夜の幸福』が忘れられない → また飲む
で、気づくとそれが『当たり前』になっていく。 「飲まない自分」が不自然になっていく。
こわいけど、実際ある。
※お酒の飲みすぎは健康に悪影響を与えるだけでなく、大切な人との関係も壊してしまうことがあります。節度ある飲酒を大切に!
小田原で始まった、私の『気づき』
タクシー代、1万円。財布は空。体力も空。 でも、なぜか心はちょっと満たされていた。
あの夜の「全部忘れられた感覚」が、救いだったのかもしれない。
でもそれが毎回続いたら、たぶん壊れる。 幸せスパイラルは、やがて奈落スパイラルに変わる。
だから私は——
今日は飲まない。たぶん・・・
(明日は未定。)
あなたのスパイラル、そろそろ見直してもいいかも?
「飲んで忘れたい夜」、誰にでもある。
でも、それを誰かに話せたり、こうして記事にできたら、ちょっとだけマシになる。
きくり先輩が言ってた。
「誰かが幸せになると、自分もちょっぴり幸せになるよね」
このブログが、あなたの『ちょっぴり幸せ』のきっかけになりますように🍶
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